病院で処方⇒薬局で調剤の流れの待ち時間を軽減させることが出来るようになりそうです。
経済産業省のグレーゾーン解消制度を使った紹介事例に面白い記事があったので、メモ
処方箋を出して、郵送されるのを待つことができる!
今まで、病院で待って、薬局でも待って、、という状態が少し改善されるかもしれません。
想定されるフロー
今般、薬局事業者より、薬剤師が患者に薬剤の調製前に服薬指導を行い、その後、調剤した薬剤の郵送等を行うサービスについて、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下、「医薬品医療機器等法」)第9条の3第1項(調剤された薬剤に関する情報提供及び指導等)の規定に抵触するか否か、照会がありました。
関係省庁が検討を行った結果、照会の事業では、薬剤師が諸条件を確認した上で、薬剤の調製を行う前に、薬局において薬剤師が対面で指導等を行うとしていることから、医薬品医療機器等法律第9条の3第1項の規定に抵触しない旨、回答しました。
これにより、薬局での薬剤の調製と服薬指導の順番等に係る、医薬品医療機器等法の規制適用範囲がより明確となり、薬局における患者の待ち時間短縮のための新たなビジネスモデルの確立が期待されます。
経済産業省ウェッブサイト(薬局における待ち時間を短縮する薬剤の販売方法の導入に係る医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の取り扱いが明確になりました~産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」の活用~)
ちなみに、従来、こういう流れもあったのですが、基本的には、これと同じ程度の時間短縮効果ですね。
テレビ電話による服薬指導はだめなの?
しかし、服薬指導そのものは、現状では特区で認められた遠隔地医療を除き対面で行う必要があり、テレビ電話システムを使って服薬指導をするのはダメなようです。
対面が必要な理由としては、「薬剤師の五感を働かせて購入者の特徴をつかむ必要性があるため」とされているが、以下の理由から、あまり納得いくものではない。
- 医師が対面し診断しているのであれば、もう一度、薬剤師に対面をしなければいけない合理性は少ないこと、
- 病気で受け取れない場合は、看護者でもよいとされていること
確かに、不法な薬物の取得の防止という一定程度の抑止効果はあるでしょうが、これは対面でも不法取得する人はするでしょう。
本音としては、地域独占に近い薬局が、ネット社会の中で競争環境に置かれることを恐れているからでしょう。
しかし、患者としては、
- 地理的に遠くても、よりケアのしっかりした薬剤師からサービスを受けられる
- 体調が悪いときに、何度も外出をしなくても済むようになる
ということから、むしろ望ましい姿なのだと考えられます。
今後への期待
病院・薬局での患者の時間を奪って平気な体質が改善されていくのは非常に良いことだと思います。
IT化がすすむ現在、ぜひ、テレビ電話を使った服薬指導の解禁を断行してもらいたいです。
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