本屋さんに行くと、たくさんの絵本が並んでいます。特に子供が小さいと何が良いか迷うもの。そこで、我が家で人気だった本、そうでなかった本を年齢別にまとめて行きたいと思います。まずは、赤ちゃん時代(0~1歳)向けの本です
パパ大豆の白黒赤絵本
著者: パパ大豆、 対象年齢: 誕生~9か月ぐらい
独特な色使いと大胆な絵柄。パパ大豆という怪しい作者名。最初見たときはドン引きしました。一応、作者なりの理論があるようです。解説には以下のように書いてあります
生まれたばかりの新生児でも、しっかり見える特定の色や柄というのがあるのです。それは、簡単に言えば、コントラストのはっきりとした色(つまり、もっともコントラストが高い配色が「白と黒」)で、○や△や□を使ったシンプルな 図形や顔です。
これが白黒理論です。最近の研究によって、この白黒に赤を足した白黒赤の配色が、より赤ちゃんの視覚を刺激することがわかってきており、「白黒赤理論」と呼ばれています。
この「白黒赤理論」は、発達研究のひとつですが、こうした発達研究に基づいた 絵柄や模様を赤ちゃんに見せると、赤ちゃんは、よく見えますので、豊かに反応します!反応が豊かということは、より脳を刺激しているとも言えます。より豊かな情緒を 表現しているとも言えます。そもそも、通常は視覚がぼんやりしている赤ちゃんの 目の前に、くっきり、はっきりの、見えやすい絵柄が登場したら、それだけで 赤ちゃんはうれしいはずです。だから、喜んで興奮して絵柄を見るんですね。
これこそが、「五感刺激」のはじめの一歩なのです。
脳の発達に役に立ったかは不明ですが、赤ちゃん時代の子供たちは、強いコントラストと強調された図形に非常に興味を持っており、他の本よりは、この本を使ってお話しするのを楽しんでいました。 なので、おススメ1位に上げておきます。
いろ
著者: フィオナ・ランド、 対象年齢: 生後6ヵ月~1歳半頃
大人にとっては、あまりひねりがない普通の子供向きの絵本に見えますが、実は赤ちゃんが夢中になる仕掛けが多く含まれています。
各ページには、手触りの異なる素材(でこぼこ、ザラザラ、ふわふわ)が貼ってあり、我が家の子供たちは何度もその手触りを楽しんでいました。また、絵柄も子供が喜ぶ、〇や△を中心に構成されており、色も赤、緑、青、キラキラといったわかりやすい色使いなので見ていて楽しいようです。
絵本の端っこも丸くカットされており、小さい子供でも安心して与えられる心遣いも感じられます。
様々な物に興味を持ちだした年頃に最適です
じゃあじゃあびりびり
著者: まついのりこ、 対象年齢: 生後6ヵ月~1歳半頃
これは、名作中の名作だと思います。日常生活の中で触れる水道、紙、猫、自動車といった動物・物を、それが出す音とともに紹介する絵本
切り絵で描いた優しい絵柄と、「じゃあじゃあ」、「びりびり」といった擬音語の組み合わせは、あっという間に子供の心を捕らえます。
初版から40年以上たっていますが、古さを感じさせません。唯一の例外は、黒電話でしょうか。
もこもこもこ
著者: 谷川俊太郎、 対象年齢: 生後6ヵ月~1歳頃
非常にシュールな絵柄とストーリー。大人でもこの世界観に引き込まれてしまう、そんな絵本です。
謎のもこもこが、隣の謎の植物を食べて、爆発して、ふわふわするという、意味不明なストーリーですが、不思議な色遣い、丸みを帯びたキャラクター、「もこもこもこ」や「ふわふわふわ」といった絶妙な擬音語が子供たちにはとても楽しいようです。
よく見ると、谷川俊太郎の作なのですね。さすがです。
だるまさんシリーズ「が・の・と」
著者: かがくいひろし、 対象年齢: 生後6か月~2歳頃
優しい顔をした「だるまさん」が、コミカルな動きをするシリーズ。
だ・る・ま・さ・ん・が・・・・ というページの後に、予想外のだるまさんの姿に、大人もつい笑ってしまいます。 (本により「だるまさんの…」だったり、「だるまさんと…」になります)
かがくいひろし氏の優しい絵柄と、楽しい登場キャラクター達、予想外の展開。ちょっとしたヒントがページに隠れているので、成長ステージに合わせて子供たちと展開を当てっこしたりして遊んだりもできます。
子供用に、贈答用に3冊セットで買っても間違いのない絵本です。
くっついた
著者: 三浦太郎、 対象年齢: 生後6か月~1歳半頃
優しい絵柄と〇を多用した構図で、子供にとってはとても親しみやすい様です。色々な物がページをめくるとくっつく、という単純明快な内容ですが、この本の優れているのは、最後にお母さんと子供、そしてお父さんがくっつく展開。この本を読みながら、最後にほっぺを子供とくっつけると、子供はキャッキャと大喜びすること間違いなしです 。
なお、同じ作者のシリーズもあるようなので、併せてセットで購入するのも楽しいかと思います
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残念ながら子供受けしなかった絵本たち
子供に喜ばれる絵本がある一方で、あまり子供受けが良くなかった絵本も数多くあります。個人的には良い絵本だなと思っていたり、一般的に名作だといわれているもののなかから、いくつか紹介していきたいと思います。
いないいないばあ、もうねんね、いいおかお (松谷みよ子3部作)
著者: 松谷みよ子、 対象年齢: 生後6か月~1歳頃
優しい語り口に、優しい絵柄、シンプルなストーリー。名作だと思います。しかし、ぼやっとした絵のタッチや、落ち着いたトーンに子供は飽きてしまうのかもしれません。
父親的にはお勧めしたい絵本ですが、子供からはそこまで人気が出ませんでした。でも名作だと思います。
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がたん ごとん がたん ごとん
著者: 安西水丸、 対象年齢: 生後6か月~1歳頃
汽車が、どこからともなくやってきて、いろんな乗客を乗せて、降ろして、去っていく。
シンプルなストーリー。分かりやすい絵柄、いろんな登場人物、そして「がたんごとん」という擬音語。購入した時、子供が喜ぶ絵本の方程式にはまった、大人気な一冊になるのでは?とおもったのだが、何故かあまり人気化せず我が家ではひっそりと退役することになりました。
擬音語がワンパターンだからなのか?ストーリーが淡々としているからなのか?登場キャラがあまり主張しないからなのか?色々考えてみましたが不明です。でも見ていてとても楽しい本です
くだもの
著者: 平山和子、 対象年齢: 生後6か月~2歳頃
日常で触れる果物の外観と、剥いたり切ったりした後の絵を対比して見せる絵本。絵は非常にリアルだが、暖かく描かれていて、みずみずしい果物を見ているだけで食べたかのような幸せな気持ちをもらえる不思議な絵本。
子供たちは、開くと「美味しそー!」と喜ぶものの、何度も繰り返し見たいという気にはならない様子。
まとめ
絵本は、たくさん種類があり見ているだけで楽しいのですが、大人と子供の感覚が違うので、選ぶのが難しいところ。レビュー等で面白い、名作だと思い与えても、子供はあまり興味を示さないこともままあります。また、子供によっても感性は違うようなので、一概に言えないものなのかもしれません。
この記事が、絵本選びに迷う父親たちの一助になれば幸いです
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