脳の構造って不思議ですよね。なぜこのような複雑な器官が成立したのか?どのようにして機能しているのか?脳と意識の関係は?人工知能との違いは?
純粋な生物学的なアプローチから哲学的な問いにまで発展しうる神秘の臓器「脳」の不思議と今までに解明されているメカニズムが分かるおススメ書籍をご紹介します。
脳科学とつながりの深い禅の世界にも触れたい方は、こちらも観てくださいね。
脳科学入門 - 脳ってどういう仕組みなの?
Newton別冊『脳とは何か』
脳を理解するための基礎知識や脳研究の最前線の話を豊富なイラストともに解説。創造性、記憶力、計算力などの驚異的な能力を発揮する天才たちの脳や、「アルツハイマー病」、「脳卒中」、「うつ病」、「依存症」といった脳の病気についても解説してあります。
ニュートン式 超図解 最強に面白い!! 脳
本書は、いまだ多くの謎が残る脳のしくみを「最強に面白く紹介する」1冊です。本書を読めば、私たちの脳がどれほどすごいのかきっと実感できることでしょう。記憶や感情はどうやってつくられるのか、脳のしくみを優しく解説しています。
脳への理解をもう一段深めたいあなたに
あなたの知らない脳 - 意識は傍観者である
本書は我々の脳の性質、特徴を多様な事例を使って説明している。視覚は目ではなく、脳で見ていること、自分たちの行動の大部分が「無意識」によるものであり「意識」はレポートを受け取る存在であること、本当に「理性」という物はあるのか?めちゃくちゃ面白い1冊。
脳はいいかげんにできている - その場しのぎの進化が生んだ人間らしさ
脳はスーパーコンピューターになぞらえられるが、本当にそうなのだろうか?本書では脳は必ずしも「完璧」ではない、長い進化のプロセスの中でその場しのぎの対応を繰り返してきた産物だと説明する。その証左として発生する「脳のクセ」を多様な事例とともに紹介、解明していく。
奇跡の脳 - 脳科学者の脳が壊れたとき
著者はある日突然脳卒中になってしまったハーバード大学で脳科学者の脳科学者。8年のリハビリを経て復帰する。その時の体験をもとに、脳に障害が起きた際にどのように感じるのか、右脳と左脳の意識の違い、など、脳科学者ならではの深い洞察と人間味あふれるメッセージが素晴らしい。
ジル・ボルト テイラー (著), Jill Bolte Taylor (原著), 竹内 薫 (翻訳)
著者はTEDでも本書の内容に関連したスピーチをしているので是非見てみてください!
脳のなかの幽霊
切断された手足がまだあると感じるスポーツ選手、自分の体の一部を他人のものだと主張する患者、両親を本人と認めず偽者だと主張する青年など、著者が出会った様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の不思議な仕組みや働きについて考える。分かりやすい語り口で次々に面白い実例を挙げ、人類最大の問題に迫り、現在の脳ブームのさきがけとなった名著。
V・S・ラマチャンドラン (著), サンドラ・ブレイクスリー (著), 山下 篤子 (翻訳)
海馬 / 脳は疲れない
脳科学者池谷先生と糸井重里さんの、脳のメカニズムや記憶に関する対談。どうすれば記憶力を向上させられるのか?記憶の中枢「海馬」はどんな働きをしているのか?やる気を出すにはどうすればよい?対談形式で分かりやすいけど結構深く議論しているおススメの一冊。
池谷 裕二 (著), 糸井 重里 (著)
最新脳科学でわかった 五感の驚異
マウンテンバイクを操り、信号音つきのボールを使って野球に興じる盲目の人たち。話している人の顔を触ることで話の内容がわかる視聴覚障害者。名を伏せたワインでも産地と何年ものかがわかるソムリエ。釣り糸の感触で魚の種類、性別、年齢がわかる釣りの達人…五感にまつわる彼らの驚異的な知覚能力を最新脳科学が解き明かす。
ローレンス. D・ローゼンブラム (著), 齋藤 慎子 (翻訳)
脳への理解を深めてパフォーマンスアップするための本
最高の脳で働く方法 Your Brain at Work
本書は、脳の機能、限界、能力に関する研究事例を紹介しながら、自己実現と成功を達成するために脳の化学作用を「演出」する方法を教えてくれる。「集中力と知的生産性を高める」「モチベーションと感情をコントロールする」など、脳を理解することでパフォーマンスを向上させる示唆に富む一冊。
BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン ) - パフォーマンスが高まる脳の状態とは
本書は、脳の機能、限界、能力に関する研究事例を紹介しながら、自己実現と成功を達成するために脳の化学作用を「演出」する方法を教えてくれる。「集中力と知的生産性を高める」「モチベーションと感情をコントロールする」など、脳を理解することでパフォーマンスを向上させる示唆に富む一冊。
普通の本では満足できなくなったあなたへ
最後にもう一冊。本気で脳神経系の理解を深めたいガチなあなたには、以下の一冊をおススメします。
カンデル神経科学
これは読み物というよりは、医学者用のテキストなのですが、神経科学について現時点で分かっていることが全て盛り込まれている一冊です。これ以上の理解をするには、論文を拾う必要があります。我こそはと思う志の高い方は是非手に取ってみてください。パラパラ見るだけでも結構面白いですよ!!
金澤一郎 (監修), 宮下保司 (監修), Eric R. Kandel (編集), James H. Schwartz (編集), Steven A. Siegelbaum (編集), & 2 その他
終わりに 禅の世界と脳科学
脳科学の本を読んでいると、禅の世界の話を別の側面から記述しているよう感じられます。
例えば、「弓と禅」(オイゲン・ヘリゲル著)などは、上述の「あなたの知らない脳」(D・イーグルマン著)とほぼ同じ内容、つまり「いかに無意識の世界が体をコントロールしているのか」を語っている。
また、禅の基本的な考えである「而今(今を生きる)」等、悟ることなどは、「奇跡の脳」(ジル・ボルト・テイラー著)の体に起きた右脳支配の状況を示唆している。
禅について興味のある方はこちらをどうぞ!
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